子どもの健やかな成長を願って祝う「ひな祭り」。その主役である雛人形は、生まれた子どもが無事に育つよう、その子にふりかかる災いを背負ってくれる身代わり人形として、お守りのような役割を持っています。
そんな女の子にとっては大切な存在である雛人形ですが、最近では「マンション住まいでスペースがないから、雛人形は買えない」と言う方や、「長女の時に買ったから次女は兼用で」という方も多いそう。『人形センター瀬良』でお話を聞くと、「お人形はお守りのようなものですので、女の子1人に一体という考えです。タンスの上など置ける場所に合わせて選ぶことも出来ますし、どんな小さなお人形でも1人に一体あることが大切なんです」とのこと。
ある時、「自分の雛人形を孫に譲りたい」と七段飾りを持ってこられた方がいました。しかし雛人形には身代わりの意味があることを知り、その子だけの雛人形を用意しようと思い直したところ、一緒にお店を訪れた娘さんが「子どもの顔にそっくり! この子が私を見て“買って”と言ってる」と、ある人形を指差しました。そしてぽちゃっとしたおぼこ顔が可愛いお雛様を購入していかれたそうです。
飾ることで四季の訪れを感じさせ、日本の文化を子ども達に伝える機会にもなる雛人形。最近では美しい箱にすっきりと収まる収納タイプや、シンプルな親王飾りなど、場所をとらないお人形が人気を集めています。新春1月にはビッグローズ・人形センター瀬良にて販売会も実施。数多くのお人形の中で、お子様だけの大切な一体がきっと見つかるはずです。